独身の方のカードの相続について / トレーディングカード(トレカ・カード)の相続・遺言相談|トレーディングカード次世代承継研究所

独身の方のカードの相続について
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独身の方のカードの相続について

トレーディングカード次世代承継研究所の若海です。

このページでは、想定できるケースを元に会話形式でご案内してみようと思います。

突然ですが、Aさん
このままではお持ちのコレクション、将来的には廃棄されてしまう可能性が高いですよ

え?!

失礼ですがAさんは今お子さんもいらっしゃらないし、両親も既に他界されてますよね

は、はい…

そしてご兄弟もいない。その場合、Aさんが亡くなった時にどうなるかご存じですか?

い、いえ…

遠縁でも相続人がいればその方に相続されますが、そういう方もいない場合最終的には国のものになりますよ

そ、そうなんですか…

国の所有となったとき、はたしてトレーディングカードの価値をわかってもらえるでしょうか?

ど、どうでしょう…

私は難しいと思います。それにどうせなら価値のわかる人にもらってほしくないですか?

それはそうですね

Aさんはお持ちの例のカード、譲りたい相手はいますか?

はい、どうせなら同じコレクター仲間のBに譲りたいです。でも今は渡す気はありません。

もちろん、Aさんがこの世にいる間はAさんのものです。
なるほど、その場合は遺言書を残しておくとよいですね

遺言書…ですか?なんだか大袈裟だなぁ…

そうでもないですよ。自筆証書遺言であれば書き直しも簡単ですし、カードだけの遺言書であればそんなに手間もかかりません。またAさんが亡くなった後に効力が生まれるのでこの世にいる限りはずっとAさんのものですよ

なるほどなぁ……。

カードの所有者が亡くなった場合、通常そのカードの所有権は相続人に自然と承継されます。
※この承継先の相続人がカードの知識が無い場合また別の問題が生じますがそれはまた別の機会に記事にします。

しかし、お子様がいらっしゃらない方の場合、その相続人がいないということも間々あることです。

子供(と配偶者)がいない場合には、その両親が相続人になります。
両親も亡くなっていた場合には兄弟が相続人になります。
というように段階ごとに関係性の薄い相続人になっていきます。

その結果、相続人を探しても見つからなかったり、そもそも相続人になるべき人が存在しない場合もあります。 この場合、そのお持ちの財産の行方がとても困ってしまいます。
途中経緯は省略しますが、最終的には国のものになることがほとんどです。

これはトレーディングカードについても同じことですが、一般的な財産(不動産や宝石)等と異なり、トレーディングカードを国が所有するとは思えません。

例えば、持ち家の場合にはそのまま行政が動くまで空き家として放置されてしまうでしょう。賃貸にお住まいの場合には、最終的には大家様がその残った家具類(動産といいます)をすべて処分してしまうことでしょう。

いずれにしても、トレーディングカードにとって良くない状態になることは間違いないことはコレクターの皆様にはお分かりの通りでございます。

そういったことを未然に防ぐためには、しっかりと元気なうちに遺言書や死後事務委任契約を結び、ご自身が亡くなった後の財産の行き先を決めておくことが肝要です。

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